うまくいけば結婚するのかなと思っていたのに、お母さんががっかりしている。

妹の恋愛を祝って、キムチ鍋を飲み干していた姉と義兄は、恥ずかしそうに慰めてくれた。

そんな精神的に問題のある人と、妹が付き合うのは嫌だと。

私の恋愛に口出ししたことがないお父さんですら、私の顔色を伺っているようだった。

「みんな勘違いしているみたいだけど、私はあの男をそんなにショックを受けるほど好きになったわけじゃないのよ。

もちろん良かったわよ。私を好きだと言って、お姫様扱いしてくれたから。

あ、これなら付き合ってみてもいいかなと思っていたんだけど、こんなことになってしまったのよ。」

悲しいのではなく、意味不明で腹が立った。

いや、頭にきた。

半年以上経って、紹介者が事件の真相を話してくれたんだけど、

予想通り、四柱推命が良くないと言われたから、状況がそうなったんだって。

このことが起こった直後は、私が傷つきすぎるから、本当のことを話せなかったんだって。

その話を聞いて、意味不明でずっと笑っちゃった。

ご先祖様が助けてくれたと思おう。もっと長く付き合って感情が深まっていたら、こんな状況になったらどうなっていたんだろう。

信頼できる人に紹介してもらっても、こんなありえない人が出てくるなんて。

「それで来られたんですね。」

「はい、だったら、その方が、信頼できる場所で紹介してもらった方がいいかなと思って。」

小さなテーブルを挟んで向かい合って座り、私の話を聞いていた、長いストレートヘアの女性は、ため息をついた。

「本当に苦労されましたね。」

なんで今来たんですか

結婚情報会社。いわゆる結婚相談所。今でも多くの人が、未知の世界だと疑問に思っている。

確かに需要は多いのに、明確な口コミを探し出すのが難しいこの市場も、最近は大変だそうだ。

苦労して相手を見つけて結婚するのではなく、独身で人生を楽しもうとする若い世代が増えているからだ。

それでも多くの人が、相手を見つけるためにこの場所の扉を開きたいと思っているが、簡単には決断できない。

お金を払ってまで人と出会わなければならないのか、自己嫌悪に陥ることもあるし、

人が人と出会う自然さを逆行しているという、抵抗感があるのかもしれない。

正直、一番大きいのは、プライドが傷つくということだ。

30代半ばを過ぎ、ソロの終止符を打つことになると思っていた冬。

ありえない別れをして、一番残念だったのは、やっと恋愛細胞が目覚めたのに、また独身に戻ってしまったことだった。

いい人がいたら紹介してくれと、懇願するように頼んで、知人たちと気まずい状況になるくらいなら

シンプルに、きちんと審査された人に紹介してもらうのも悪くはないと思った。

そう思って、気持ちは決まったんだけど、どこに行けばいいのか。

日本では、思っている以上に多くの結婚情報会社があった。

どこに行っても広告を見ることができる大手から、小規模な会社まで。

みんなも経験済みであろう「結婚相談所の口コミ」を検索して、一体どこに行けばいいのか、ずいぶん探してみた。

女性は年齢が最強で、男性は職業と財力が最強です。遅れる前に行くのも悪くないですよ。

精神崩壊する覚悟ができていないなら、おすすめしません。

自分の客観化がうまくいっていれば、大丈夫です。

そのお金を貢ぐくらいなら、同好会に入った方がいいですよ。

おすすめとおすすめしないが半々で、ほとんどが広告記事に過ぎず、思ったほど客観的な口コミを見つけるのは難しかった。

ただ一つ、会員が多ければ、平均的な人に会えるだろうという結論に達した。

20～30代前半が好む大手は、リストから除外した。行ったら、ただ傷つくだけのような気がしたから。

30～40代が主に登録している大手の中で、目に止まった会社を予約して訪問した。

オフィスに入ると、制服を着た従業員が予約者の名前を確認して、小さな相談室に案内してくれた。

「少々お待ちください。」

目の前に置かれた温かいマグカップを触りながら、相談室を見渡した。清潔で静かで、ごく普通だった。

どうすれば、彼らに振り回されることなく、適切な料金で登録できるのか考えていたところ

相談室長が笑顔で入ってきた。笑顔が素敵な、優しいイメージの女性だった。

「こちらへようこそ。」

彼女は、登録したい動機と、この会社を選んだ理由を一番知りたがっていた。

全部話すと長くなるし、残酷な恋愛史の重要な出来事を簡単にまとめたものを

相談室長は、まるで自分の妹の話を聞いているかのように、合いの手を入れて共感しながら聞いてくれた。

彼らの役割は、心理的に近づいて、一種の相談所のように本音を吐かせることにあるようだ。

印象的だったのは、「あまりにも運が悪かったですね。」という言葉だった。

今までまともな恋愛ができなかったこと、千年分のバカに会ってきたことは、単に運が悪かったからだと。

間違って生きてきたとか、自分がダメだったとかではなく、単にひどく運が悪かったという言葉が、胸にグサッと刺さった。

私は、登録するかどうか悩んでいるわけではなかった。

決断はすでに済んでいて、どのサービスに登録するかを見極めている段階だと分かると、相談室長はさらに真剣になった。

「なんで今来たんですか。もっと早く来ればよかったのに。」

その言葉に、思わず笑ってしまったけど、実は27か28歳の時に、結婚相談所に登録したことがあった。

女子大出身者のリストが結婚情報会社に売られているという噂はあったけど、実際に連絡を受けて驚いた。

その提案は、かなり魅力的で、母親と相談して登録したんだけど、結果は詐欺だった。

その会社は、紹介回数をすべて消化せず、曖昧なまま終わってしまい、最後は電話に出なくなった。

後になって振り返ってみると、出ていた人も、実際に登録している会員ではなく、アルバイトだったのではないかと。

人生の苦い経験をして、二度とこんな詐欺に騙されることはないと決心していた。

だから、もっと早く来ていれば、とっくに良い人に会っていたという話は、間違っている。

登録申請書は、すごい情報を書くものではなく、基本的な身元情報に経済的な部分が加わる。

現在、自分が貯めている資産がどのくらいなのか、親の老後の準備が整っているのかを書く。

そして、希望する男性像についての相談が続いた。

宗教は無し。住んでいる場所が近くで、年齢差は6歳以内。

職業は、自営業やフリーランスよりも、普通の会社員の方が良いと伝えた。

相談室長は大まかな説明を聞くと、アザラシのように拍手して喜んだ。

30代後半から40代のゴールドミス女性は、ほとんど基準が高すぎてマッチングが難しいのに、

あらゆる面で普通な基準を持っている私のような人は、マッチングが非常に簡単だと言うのだ。

つまり、状況を良く理解しているということだった。

この会社が気に入ったのは、マネージャー以外の人は写真を見られないという点だった。

先に写真を見てから行くと、相手に対する先入観が強くなって、以前はあまり良い経験がなかったので

できれば、本当のブラインドデートで会って、顔を確認したいと思っていた。

熟考の末、一番無難だと判断した「紹介回数制」に決めた。

契約書に署名をして、会社に行かなければならない強い動機となるカード明細書を受け取った。

身分確認のため、在職証明書、卒業証明書などを提出すると、審査チームが問題がないかどうか確認した後、

マッチングを開始すると説明された。

サイコロは投げられた。私は一体どんな人と出会うのだろうか。その中から運命の人を見つけることができるのだろうか。

ドキドキと緊張が交差した。