- <結婚情報会社へようこそ> 本当の結婚は可能なのか? [11]
- 結婚情報会社の利用体験を通して、ソロ脱出を夢見る30代後半女性の経験をリアルに伝えます。残酷な恋愛経験の後、結婚情報会社を通じて運命の人を見つけられるのか、期待と緊張感に満ちた物語です。
誰からも好かれることはできない
私が契約したところは、3人1組の体制だった。
契約時に相談に乗ってくれ、メンタルケアを担当するカウンセリングマネージャー、
実際に会員の情報を見比べて、合いそうな相手を探してマッチングしてくれるチームリーダー、そして会員本人。
覚えておくべきことは、いくらお金を払って契約したサービスとはいえ、人が直接行う仕事なので、お互いに気分を害する必要がないということだ。
高圧的な態度や不親切な態度は、マイナスにしかならないし、決して良いことはない。
だからといって、へりくだって卑屈になる必要もない。自尊心は保ちつつ、親切にしていれば良い。
数日後、すべての手続きが承認され、待ちに待った最初のマッチングが入ってきた。
名字と家族構成。年齢。身長と体格。本人による簡単な自己紹介文。
現在の居住地と職場が「区」単位まで概略的に記載されたメッセージが届いた。
マッチングチームリーダーが複数の人を紹介し、より惹かれる人がいるかどうか尋ねてくる。
双方が会ってみようという合図が出れば、ようやく約束の日程を決める。
本人が強く希望する場所がない限り、通常は、業者が保有している「お見合い向きの場所」リストから選んでくれた。
最初から送られてくるプロフィールが強すぎる感じがして、専門職で年収も高く、行き過ぎていると感じてしまい、
気が引けると正直に言うと、カウンセリング担当者はためらう私を叱咤激励し、説得した。
「あら、何をおっしゃっているのですか!気が引いてはいけません。絶対に会ってみてください。良い条件の男性をなぜ断るのですか?」
約束の日時と場所が決まると、当日午前中に本人たちに電話番号が公開される。
ほとんどの場合、早く連絡してくる人はおらず、約束時間の直前にどちらかが先に到着したと連絡してくる程度?
最初の出会いは必ず喫茶店で。気に入れば、アフターを申し込んで、次回に食事をするように勧められていた。
それも、お互いに負担にならないので気に入った。
出てくる人が独身主義者ではなく、結婚する意思があり、準備ができているので、
わざわざ気を使って確認する必要がないというメリットがあるだけで、一般的なお見合いと特に変わることはない。
カウンセリング担当者が注意したことがあったのだが、相手に対して「なぜここに登録したのか」という質問は、できるだけしないようにということだった。
どうせ自分の意志で来て、登録してサービスを利用しているのだから、理由を振り返って尋ねても良いことはないだろうと。
皮肉なことに、その質問を最初からする男性は多かった。
紹介の翌日午前、それぞれ担当のマッチングチームリーダーから連絡がくる。
「うまく会えたかどうか。今後さらに会いたいという好意度があるかどうか」フィードバックを確認する。
とても気に入った。良い人だけどよくわからない。あまり良くなかった。悪くないのでもう少し会ってみたいなど。
肯定的な場合は、さらに会ってみる時間を与え、曖昧または否定的な場合は、すぐに新しい人を探してマッチングしてくれる。
私を担当するマッチングチームリーダーは、ブルドーザーのような性格で、男性側の反応が冷淡だと、
「あっさりパス~して、また違う人と会いましょう。私が他の人のことを探して連絡します。」と言った。
相手側の反応を気にせず、時間の無駄なく、早く違う人と会ってみようという前向きなマインドを本人にも植え付けてくれた。
しかし、複数の男性に同時にアプローチしてしまう危険性も存在した。
悪くないのでもう少し会ってみようと言ったのに、その間に新しい違う人を紹介されると、
断ることもできるが、ほとんどの場合は会ってみることを勧められていたからだ。私はこの点が最も困った。
それに回数制限もあるため、より慎重になり、プレッシャーを感じた。
そんな時は、一人で悩まずにマッチングチームリーダーに話せば良い。
とはいえ、話しても「あまりダラダラしてはいけない」と急かされることもあったが。
うわさ話のように広まっている噂では、最初に「最も良い人」を出し、
その後は段階を調整して不満にさせて、再登録を促すという話があったが、
特にそんな感じはしなかった。
そうやって一つ一つ計算してマッチングしていたら、マッチングチームリーダーの頭が爆発してしまうかもしれないと思ったし。
単純に、その時点で最も相性が良さそうな人を探して紹介しているという印象を受けた。
マッチングチームリーダーは、すぐに良い人に出会えるから信じてみてと、自信満々に断言した。
しかし、最初の出会いも、2回目の出会いも、男性側の反応はあまり良いものではなかった。
「ご縁がなかったようですね。別の方を探します。」
相手に振られたことを、自尊心を傷つけないように上品に表現できる人たちだった。
結婚情報会社のサービスを利用して、自尊心を落とさないためには、
この世には自分よりはるかに優れていて、素晴らしい人がたくさんいて、誰からも好かれることはできないということを認めなければいけなかった。
結婚情報会社へようこそ
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