<結婚情報会社へようこそ> 本当の結婚は可能か？[17]

世の中は広く、人は多い

私を別の女性と間違えて、30分以上も別の女性だと勘違いして話していた会社員。

年齢は40代半ばを過ぎているが、毎日ジョギングをして心臓が丈夫だと強調していた弁護士。

自分が担当している地域の低所得層の人々を非難する社会福祉士。

高い食事をして会社の法人カードで支払いをし、得意げにコロナの時期にサウナを楽しんでいた保険設計士。

給料泥棒を自慢げに語り、私が払った税金を無駄にした公務員。

世の中は広く、人は多いというけれど、どうしてこんなにも色々な人がいるのか、改めて驚いた。

コロナ禍はさらに悪化し、平日の夜に会うには、飲み物をテイクアウトして屋外散歩をしながら

飲まなければならない状況だった。そんなある日。

私が探している人ではないが、担当の方から一度だけお時間を下さいとの紹介が入った。

温厚で人情味があり、優しい性格。

担当マネージャーの補足として、「実物は非常にハンサムなスタイルの素敵な方で、心の持ちようも良く、

結婚したら奥さんと子供たちにとても良くしてくれるタイプの素晴らしい男性」ということで、軽い気持ちで一度会ってみることにした。

約束の場所にほぼ同時に到着して挨拶を交わすのだが、

あれ？チーム長？すごくハンサムで素敵な人だって言ってたよね？

これって反則だよ。

ナイスガイどころか、お腹がすごく出ている、ただ管理されていない40代のおじさんだった。

それでも、「外見に隠された何かがあるに違いない」と思って、一緒にカフェに入った。

元々はこういう場所だったのか？

カーテンを閉めて利用するルームカフェコンセプトの、型破りな場所でのお見合いとは。不吉だった。

それでも、最初は「趣味」や「仕事」に関する比較的普通の質問が交わされた。

ところが…

「相性は重要視する方ですか？」

「… え？」

私は聞き間違えたのかと疑い、反射的に聞き返した。

「いや、ドキュメンタリーとかを見ていると、結婚後に夫婦生活が減ってセックスレスになるって言うじゃないですか。」

「あ… はい…」

「私は相性がちょっと重要だと思うんですよね。」

この野郎、マジで頭がおかしいんじゃないか。

私は誰かに聞かれるのが怖くて、カーテンの外にある別のテーブルを意識し始めた。

「最近はコロナの影響で、モテルでデートするんだってね。フフフ」

ああ、神様よ。なぜ私にこんな試練を与えるのですか。

「彼氏とはどのくらい付き合っていたんですか？」

「主に何をしていましたか？」

「オンラインでの出会いとか、ナンパ街とか、そういうのはよく経験したけど、実は正式にこういうお見合いは初めてなんだよね。

僕は痩せていて優しく純粋な女性を紹介してくれって頼んだんだけど、他の女性ともたくさん会った？」

「カフェで閉鎖的な部屋が好きですか？それとも、開放的な場所が好きですか？」

下ネタ好きの口達者は、止まらない下ネタレベルの言葉を浴びせ続け、

顔を水で洗い流して席を立たなければならないか悩んでいたが、超人的な忍耐力を持ち、耐え忍び、

何とか席を立った。

この事実を正確に伝えなければ、きっと他の女性にもセクハラ発言をするだろうと思った。

「チーム長、この程度の担当者のコメントなら、詐欺レベルですよ。」

マッチングチーム長は、私の長く詳細な苦情のメッセージを見て驚愕し、

怒って、紹介を依頼した担当マネージャーを呼び出して、怒鳴りながら抗議した。

「その男の電話、トーク、メッセージは今すぐ全部ブロックして！

担当マネージャーがそんな話をするとは知らなかったと言って、とても申し訳ないと言っているよ。」

友達も話を聞いて叫んだ。

「おい！早く耳を洗え！英祖も悪い言葉を聞くと耳を洗ったんだぞ。」