- <結婚情報会社へようこそ> 本当の結婚は可能か?[17]
- 結婚情報会社で紹介された男性が下ネタを連発する、信じられない体験談を綴った記事です。外見とは裏腹にセクハラ発言を繰り返す男性に腹を立てた著者の体験談は、多くの人々の共感を呼んでいます。
配偶者のための祈り
コロナにかかると死ぬかもしれないという恐怖に悩まされていた混乱期を乗り越えて
今ではもう、早くかかってしまえと思うほど、国全体が狂騒のパーティーそのものだった。
コロナが猛威を振るっても、何とか会うことは続いていて、
気になる人ができたこともあったが、ほとんどの場合、正式な恋愛には発展しなかった。
時にはうまくいっても、数週間経たないうちに、お互いの合意で別れることを選択した。
顎マスクをして、どこでもマスクを正しく着用するように求められる男性にうんざりして。
"恋人同士なのに、なぜ日常的な会話をしなければならないのか理解できない”と、沈黙修行をする男性が
理解できなくて。
優しく礼儀正しいと思っていたのに、ハンドルを握るとすぐに割り込みまくる男性が怖くて。
無駄に、帰国子女でもないのに英語を過度に混ぜてメッセージを送ってくるのもコメディなのに、
過敏に尖った言動がちらつくのが、どうも本性を隠しているような気がして。
「僕の人生で初めて会う方々が、そこにはたくさんいる。君もそうだろう。」
ことごとく失敗したお見合い話を聞いてくれる親友は、私を通してドラマや映画ではなく
実写で新しい世界を学んだと驚いていた。
人間関係を築くことは、想像以上に精神的にも肉体的にも消耗する作業だった。
転んだついでに休もうと、マッチングチームのリーダーが病気で休暇を取り、数ヶ月間席を外していたので
自然と私も出会いを休み、日常に集中した。
「私はどんな人と会いたいのか」
あまりにも厳しい条件で選んでいるのか、友人にモヤモヤした本音を打ち明けた。
「教会では、配偶者のための祈りみたいなものがあるでしょう。私も昔、会いたい人
身長から性格まで、色々書きなぐったのが思い出されるわ。
君も、望むすべての条件を文字で一度書き出してみて。整理するときは、自分で書くのが役に立つわ。
私が書いたのを思い出しながら、出会う人をチェックすることもできるし。」
友人の勧めに従って、私はスマートフォンのメモ帳を開き、脈絡なく書き連ねた。
外見から性格まで、私が望む配偶者の条件を書いた内容を読みながら、一人ニヤニヤと笑った。
こんな人は、この世に存在しないだろう。
結婚情報会社へようこそ
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