<結婚情報会社ウェルカムトゥ> 本当の結婚は可能？[5]

匂いにも相性がある

私は匂いをよく嗅ぐ。

でも、それが長所なのか短所なのかわからない。

久しぶりに会話もよく合って、興味も似ている良い男性を紹介された。

幸い、お互いに好意があって、大きく気まずくなることもない出会いだったのに

「問題が発生したの。」」

「どうして？何かあったの？」」

「最初は気づかなかったんだけど、この男性、口臭がひどすぎるの。」」

「歯磨きをあまりしないのかな？」」

「だから、ガムをあげたの。キャンディーもあげてみた。でも、その時だけなの。」」

「あら、それは口から出るんじゃなくて、胃腸が弱くて匂いが酷い人もいるのよ。」」

「どうしたらいい？」」

「すごく酷いの？」」

「近くに来ると息ができない。」」

「さりげなく、マウスウォッシュをプレゼントしてみてはどう？」」

断言するけど、私ができる方法は全部試した。でも、彼の口臭は消えなかった。

ある日、一緒に道を歩いていた彼が何かおかしいと気づいたのか聞いてきたので、結局正直に話した。

彼はとても当惑して、逆に気まずくさせてしまって申し訳ない、努力すると言った。

申し訳なかったし、嬉しかった。

でも、ご飯を食べてトイレで歯磨きとマウスウォッシュまでしたにも関わらず、匂いは消えなかった。

むしろ、ミントの香りを突き抜けてくるその深い匂いに、さらに参ってしまう始末だった。

会社の昼休憩に話をしたら、先輩がしばらく笑ってこう言った。

「男女の間でも、匂いの相性ってあるの知らないの？」」

「匂いの相性って？」」

「だって、人それぞれ体臭ってあるじゃないですか。それがお互いに合えば不快じゃないし、合わなければ気持ち悪く感じるんですよ。」」

残念ながら、私は彼の口臭を我慢できるほど彼に夢中になれなかった。

公式には好意が育たないから、非公式には彼の口臭のせいで別れを告げた。